定番のおせち料理は約20種類!それぞれの料理に込められた意味を解説します

Share :

中納言のおせち

お正月に日本の家庭で用意される定番のおせち料理は、約20種類あります。
おせち料理は古くから続いている食文化です。お正月に家族や親しい方と一緒におせちを食べることで、新しい年を幸せで健康に過ごし、豊かな生活を願うという意味があります。一つひとつの料理にはさまざまな意味があります。是非、この機会におせち料理の意味を理解し、お正月をより楽しんでみてくださいね。

おせち料理が5種類に分けられる意味

中納言のおせち

おせち料理は、日本の正月を祝うための伝統的な料理で、縁起物や新年を祝う意味が込められています。家族や親しい人と一緒に食べるおせち料理は、「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5つのカテゴリーに分けられており、それぞれに特徴と意味があります。
子孫繁栄や子宝、腰が曲がるまでの長寿、金運を願うもの、そしてめでたいやまめに働くといった、食材の名前の語呂合わせで意味が与えられているものなどはよく知られています。
ここでは、品数が豊富なおせちが5つのカテゴリーに分けられること、そして、ひとつひとつのおせちと表す意味、重箱への詰め方について解説します。

子孫繁栄などの意味が込められた 「祝い肴」

「祝い肴」は、「祝い肴三種」と呼ばれるおせち料理です。祝い肴は、豪華な料理で新年を祝う意味が込められています。地域によって内容が異なり、関東のおせち料理では「数の子」「黒豆」「田作り」、関西のおせち料理では「数の子」「黒豆」「たたきごぼう」の三種とされています。数の子には子孫繁栄を願う意味がありますし、田作りには豊穣を祈る意味が込められています。「祝い肴」は、おせちの重箱の一の重に詰める料理です。

おせち料理の中でも多様なバリエーションと意味がある「口取り」

おせち料理の「口取り」は、正式には「口取り肴」といいます。酒の肴となる料理のことで、豪華な見た目で甘い味付けの料理が多いのも特徴です。一口で食べられるサイズのものが多く、おせち料理の定番である栗きんとんや伊達巻、かまぼこ、錦卵(錦玉子)などが「口取り」に該当します。黒豆は努力や健康を願う意味がありますし、紅白かまぼこは喜びや無病息災を願う意味が込められています。祝い肴と一緒に、重箱の一の重に詰めるのが一般的です。

魚や肉を焼いたおせち料理の「焼き物」

「焼き物」は、鯛や鰤、海老などを焼いた料理です。各家庭や地域で焼き物に使う魚の種類は異なりますが、いずれも縁起が良いとされている魚を焼いて重箱に詰めます。鯛は焼いた切り身が多く、鰤(ぶり)は照り焼きが多くなっています。鯛や鰤などは、家内安全や商売繁盛を祈る意味があります。また、焼き物は、新年を迎える前に調理し、長持ちするためおせち料理で重宝されています。重箱では五段の場合は三の重に、四段の場合は二の重に詰められるおせち料理です。

保存性が高く華やかなおせち料理の「酢の物」

「酢の物」は、紅白なますや酢れんこん、菊花かぶなどです。おせち料理の中では、さっぱり食べられる味付けになっており、色や切り方でおせちを華やかにする料理でもあります。紅白なますは喜びや無病息災を願う意味がありますし、昆布巻きは喜びを願う意味が込められています。さらに、こんにゃくは邪気を払う意味が込められています。また、蓮根は先見の明を象徴し、ごぼうは家族の絆を強めるという意味もあります。おせち料理のお重の五段重では二の重に、四段重では三の重に、三段重では二の重に詰められます。

家族団らんを願う意味がこめられたおせちの「煮物」

「煮物」は、おせち料理の定番といえる筑前煮や手綱こんにゃく、くわい、里芋やたけのこの土佐煮などです。具材を煮込んだ煮物には、家族団らんの願いが込められています。おせち料理として盛り付ける場合には、五段重と四段重では与の重に、三段重では三の重に詰められます。五段重の場合は、一番上の五の重は「空(から)」神様からの福を詰める場所として、何も詰めずに空(から)にするか、家族が好きなおせち料理を詰めます。

おせち料理に込められた意味やいわれ

おせち料理「黒豆」「手作り」「数の子」

おせち料理は、古来より大切な年越しの祝いや、新しい年を迎えるための願いを表現するために用意されてきました。そのため、おせち料理にはさまざまな形や色があり、それぞれ異なる意味が込められています。

おせち料理に込められた願いや意味をご紹介します

一つひとつの料理に意味や願いが込められているおせち料理は品数がとても多く、一般的なものでも約20種類あります。ここでは、各おせち料理に込められた意味や由来をご紹介します。

  • 1. 黒豆(くろまめ)
    勤労や健康を祈り、長寿や繁栄を願う
  • 2. 数の子(かずのこ)
    卵がたくさんあることから子孫繁栄や家族の絆を願う
  • 3. 子持ち昆布(こもちこんぶ)
    魚卵がついた昆布は家族の健康を願い、子孫繁栄、子宝を祈る
  • 4. 田作り(たづくり)
    豊作を願い、豊かな収穫を祈る
  • 5. 伊達巻(だてまき)
    甘い卵焼きを海苔で巻いた料理で、縁起物とされる。読書や知恵を象徴している。
  • 6. 関取り豆腐(せきとりどうふ)
    力持ちになることを願う
  • 7. 紅白なます(こうはくなます)
    紅白の色で、邪気を祓い、縁起の良いものとされる
  • 8. 金平牛蒡(きんぴらごぼう)
    家庭円満を願う
  • 9. 栗きんとん(くりきんとん)
    金運や繁栄を願う
  • 10. 田作り(ごまめ)
    豊作を願い、家族の健康を祈る
  • 11. たたきごぼう(たたきごぼう)
    粘り強い意志を持つことを願う
  • 12. 紅白餅(こうはくもち)
    お正月の祝いの象徴、縁起物として
  • 13. 昆布巻き(こんぶまき)
    昆布で魚のすり身を巻いて蒸し煮にした料理で幸福を願う意味
  • 14. 鮭の干物(さけのひもの)
    成長や子孫繁栄を願う
  • 15. 煮しめ(にしめ)
    根菜などを使用し家庭円満や子孫繁栄を願う
  • 16. 菊花かぶ(きっかかぶ)
    長寿を願い、家族の健康を祈る
  • 17.鯛(たい)
    「めでたい」とかけて新年を祝う
  • 18.鰤(ぶり)
    出世魚であることから縁起物とされる
  • 19.かまぼこ
    かまぼこの半月の形で「初日の出」を表し、紅白かまぼこにすることで紅は「慶び」「魔除け」、白は「神聖」「清浄」を意味する
  • 20.酢れんこん
    穴があいていることで、その穴から先が見えるということで、見通しが良いという意味

上記でご紹介したおせち料理とその意味は、一般的なもののみです。上記に含まれていないけれど、各地域や家庭の伝統として食べられているおせち料理もたくさんあります。そして、すべてのおせち料理にはそれぞれ意味があります。
例えば、おせち料理には巻物が多いのですが、お海苔や昆布などを使って食材を巻いたり、巻き寿司のように具材を米で巻いたりすることで、美味しくて見た目にも華やかなおせち料理となります。
また、おせち料理の調理法や使用する食材については、地域色があります。一覧でご紹介したおせち料理だけでも20種類ですので、その種類の豊富さとそれぞれのおせち料理に込められた意味を知ることで、おせち料理の伝統の奥深さを垣間見ることができます。

近年はワンプレートおせちも人気

お皿

それぞれの料理に意味が込められているおせち料理ですが、20種類ものおせち料理をすべて作るのはとても大変です。
おせち料理の意味の一覧をご覧になって、その種類の多さにおどろかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年ではワンプレートおせちも人気です。従来は、お重に入れるおせち料理を一つのプレートや大きめのお皿に盛り付けるものです。ワンプレートおせちは、見た目が美しく、手軽に楽しめることから人気があります。
重箱のおせち料理より手軽に作ることができますし、ワンプレートに自分が好きな物だけを盛り付けて食べられるワンプレートおせちは、カジュアルな雰囲気のお正月のおせち料理としても魅力があります。

ワンプレートおせちの魅力

おせち料理には、赤、緑、黄、白、黒など、さまざまな色の食材が使われています。そのため、おせち料理をワンプレートに盛り付けることで、見た目の色合いが華やかで美しいおせち料理を手軽に楽しめます。
ワンプレートおせちは、さまざまなおせち料理を一つのプレートに盛り付けるため、上手に配置して全体のバランスをとったり、器の形状や素材を工夫したりすることで、より魅力的な盛り付けで楽しめます。おせち料理は見た目が華やかなものが多いので、ワンプレートにしても美しく豪華です。
伝統的なおせち料理から自分が好きな物だけを選んだり、おせち料理の意味を考慮して自分達にあったものだけを選んでワンプレートにして楽しむこともできます。
近年ワンプレートのおせちが人気の理由として、複数の料理を一つのお皿に盛り付けるため盛り付けの手間が省かれ、簡単で気軽に味わえることが大きいでしょう。

中納言のおせちは縁起がたくさん詰まってます

中納言の冷凍おせち「はつはる」

おせち料理は自分で手作りするのも良いですが、本格的なおせち料理を購入して楽しむという方法もあります。
職人の技が光るおせち料理として人気なのが、「中納言」のおせちです。
一品一品が丁寧に調理されており、目で見ても美しく、食べて美味しいおせちです。おせち料理のレシピは複雑なものも多くありますが、中納言なら調理済みのおせちが冷凍や冷蔵の状態で自宅に届きます。

中納言特製伊勢海老おせち(冷凍)「はつはる」

毎年完売する大人気のおせち(冷凍)は、急速冷凍加工によって全国発送が可能です。
伊勢海老料理中納言ならではの豪華な伊勢海老を使ったおせちは、毎年予約販売を開始した直後に完売してしまいます。2024年度おせちも早々に完売した大人気の本格的なおせちです。
職人によって選ばれた素材と技術でつくられるおせちは、新年の祝いの席にぴったりで、祝いの席におすすめです。
おせち(冷凍)の内容は以下の通りです。

①寿焼き栗 栗きんとん
②真鯛南蛮漬
③丹波黒豆
④数の子醤油漬
⑤伊勢海老柚子マヨネーズ焼
⑥つぶ貝の数の子和え
⑦タコの照焼
⑧穴子八幡
⑨地鶏木の芽焼
⑩鮑磯煮
⑪伊勢海老オーロラソース焼
⑫いくら醤油漬
⑬ブリ照焼
⑭帆立浜焼
⑮ローストビーフ

自分で準備すると手間がかかるおせち料理ですが、中納言なら本格的なおせち料理を冷凍で届けてくれるため便利です。山の幸や海の幸をふんだんに盛り込んだ品数豊富なおせち料理です。

※おせち(冷凍)は、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。

生おせち「鳳凰(ほうおう)」

鳳凰(ほうおう)は、豪華な伊勢海老の味わいを引き出すさまざまな調理法でつくられた、絢爛豪華な三段重です。

生おせち「瑞祥(ずいしょう)」

瑞祥(ずいしょう)は、素材を引き出す様々な調理法で作られた伝統的な三段重のおせちです。ボリュームもあり、家族でのお正月を彩るおせちにもぴったりです。

生おせち「新禧(しんき)」

2名様用の新禧(しんき)は、ボリュームがあるため3名様でも満足いただける内容となっています。 お正月にふさわしい豪華絢爛な二段重のおせちは、おめでたい祝いの席にぴったりです。

生おせち「豊楽(ほうらく)」

夫婦やカップルで楽しむおせち料理として人気があるのが、豊楽(ほうらく)です。コンパクトなおせちですが品数が多く、さまざまな料理を楽しめる内容となっています。シンプルな一段のお重に盛りつけられていて、お重の重厚さとワンプレートおせちのような華やかさがあります。

※すべての生おせちは、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。

中納言のおせち料理の販売方法

品数が豊富でたくさんの具材が詰め込まれた中納言のおせちは、ご予約がおすすめです。中納言の公式サイトを是非、チェックしてください。

おせち料理で1年間の健康と幸せを願う

おせち料理を囲む家族

今回は、おせち料理に込められた意味を一覧でご紹介しました。おせち料理には、新年を迎えるにあたって込められた子孫繁栄や長生き、出世や健康などの願いや意味があります。一つひとつのおせち料理の意味を、本記事でご確認いただき、おせちをより楽しんでいたいただければと思います。
ひとつひとつのおせち料理の意味を是非、一覧でご確認いただいておせち料理をより楽しんでいたいただければと思います。
日本の伝統文化であるおせち料理を楽しむことができる中納言の生おせちや冷凍おせちは、専門店ならではの特別なおせち料理です。新年の込められたおせち料理の意味や願いを十分に反映させた伝統的な中納言のおせちのお重は、ご家庭で仲良く過ごすお正月料理としておせち料理は欠かせません。