おせちを詰めた重箱のなかで、ひときわ華やかさを放っている酢れんこん。なぜおせち料理の定番メニューとなっているのか、れんれんこんが入っている意味を知りたい方もいるでしょう。この記事では、おせち料理の酢れんこんの意味やいわれを詳しくご紹介いたします。
簡単で美味しく作れる酢れんこんの作り方、余ったときに役立つアレンジレシピもピックアップしていますので、興味のある方はどうぞご覧ください。
「酢れんこん」はおせちの定番
おせち料理の酢れんこんとは、軽く下茹でしたれんこんを甘酢に漬けた酢の物のことを意味します。れんこんの花が蓮(はす)であることから、酢蓮(すばす)と呼ばれることもあります。
れんこんに花の形の飾り切りを施したり、梅酢でピンク色に色付けしたりすると、おせちがおしゃれに見えるとあって人気のおせちメニューです。また、酢れんこんは醤油の濃い味付けであることが多いおせち料理の箸休めや、口の中をさっぱりさせる役割も担っています。
酢れんこんを入れる場所は、三段重のお重を使用する場合は二の重です。五段重や四段重を使用する場合は、三の重に入れます。ワンプレートおせちなら、好きな場所に並べるだけでOKです。冷蔵庫で保管すれば、5日間ほど日持ちもします。
「見通しがきく」と考えられているれんこん
お正月のおせち料理で酢れんこんをなぜ食べるのかというと、れんこんが縁起の良い意味を持っている野菜だからです。1cmほどの輪切りにしたれんこんを親指と人差し指で持って、目の前に近づけてみてください。
れんこんに開いている穴を通して、先の風景がはっきりと見通せるはずです。このような由来から、酢れんこんには「将来の見通しがきく」という意味があります。
見通しの良い将来であれば、悩むことの少ない楽しい日々を送れるでしょう。目標が明確となり、充実した一年にもなるはずです。
また、蓮根の花の蓮は、仏教で極楽浄土に咲く神聖な花とされ、たくさんの種が獲れることから、子孫繁栄の願いも込められています。
おめでたい料理の酢れんこんをお正月に用意して、込められた意味に願いを託してみてはどうでしょうか。
おいしい酢れんこんの作り方
縁起の良い意味があるおせちの酢れんこんには、腸内環境を整える食物繊維や美肌に役立つビタミンCなど、体に良い栄養素がたくさん詰まっています。ここでは、簡単に作れる酢れんこんの作り方、余った場合のアレンジレシピをご紹介していきます。
簡単!おいしい酢れんこん(酢ばす)の作り方
10月頃から12月にかけて旬を迎えるれんこん。ちょうど、おせち料理を準備する季節と重なりますね。旬のれんこんで作るとより美味しく仕上がりますので、ぜひ手作りしてみてください。
れんこんは、切った後で酢水にさらすのを忘れずに。アクが抜けるとともに、美しい白さをキープしてくれます。重箱ではなく、ワンプレートおせちならレシピの半量でつくるのがおすすめです。
・材料 4人分
れんこん 400g
A 酢 200ml
A だし汁 200ml
A 砂糖 100g
A 塩 小さじ1/2
A 鷹の爪 小さじ1/2
・作り方
①れんこんの皮をむく
②6~8mm程度の厚さの輪切りにする
※花れんこんにする場合は、花の形に飾り切りをする
③酢水にさらす
④Aの調味料を小鍋で温めて冷ましておく
⑤鍋に水を入れ沸騰させ、れんこんに火を通す
⑥シャキシャキ感が残るくらいに茹でたらザルに移す
⑦粗熱がとれたれんこんを味が馴染むまで甘酢に漬けておく
ピンク色の酢れんこんの作り方
紅く染めた酢れんこんをおせち料理に作りたい方も多いのではないでしょうか。どうやってきれいなピンク色に染めてあるかというと、梅や紫蘇から作られた梅酢を使っています。余った梅酢は、ピクルスやスープ作りに活用していくと良いでしょう。
・材料 4人分
れんこん 200g (ワンプレートおせちなら半量でも)
梅酢 90ml
・作り方
①酢れんこんのレシピで火を通したれんこんの半量(200g)を別にしておく
②フリーザーバッグにれんこんと梅酢を入れて漬けておく
③れんこんの上下を返しながら、ムラなく染まれば完成
アレンジするなら!ちらし寿司
手作りした酢れんこんが余ったら、ちらし寿司の具材としてリメイクするのがおすすめです。ちらし寿司もおせち料理と同じ縁起物。定番具材の錦糸卵は富、海老は長寿の意味があります。
ひな祭りの行事食として有名ですが、見た目が華やかですのでお正月明けのメニューとしてもぴったりです。酢れんこん以外の数の子やたけのこ、椎茸、いくらの醤油漬けなどが残っている場合も、具材として使えば余りものの片付けにもなりますよ。
・材料(4人前)
ごはん 600g
すし酢 大さじ4
余った酢れんこん 適量
錦糸卵 卵6個
A 塩 ひとつまみ
海老 12尾
絹さや 8枚
きざみ海苔 適量
・作り方
①ごはんを炊いておく
②Aの調味料とたまごを合わせて錦糸卵をつくる
③海老は殻をむき、茹でておく
④絹さやは下茹でし、半分に切る
⑤ごはんが炊けたら、すし酢と合わせる
⑥粗熱がとれたら、酢飯の上に具材をトッピングする
⑦きざみ海苔を散らして完成
酢れんこんが入った中納言のおせち
年末におせちを作る時間が捻出できない方、食材探しが大変に感じる方は、自宅に届く通販のおせちで正月を迎えるのがおすすめですよ。「活・伊勢海老料理専門店中納言」なら、花のように美しい酢れんこんが入ったおせちを楽しめます。
プロが作った酢れんこん入りのおすすめ商品を3種類ご紹介いたします。中納言公式のサイトの販売ページでは冷凍おせちも提供しているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
「生おせち 鳳凰(ほうおう)」3~4人前
花のように美しい酢れんこんが楽しめるおせちは、中納言の自慢の三段重「鳳凰(ほうおう)」です。花れんこん甘酢漬は、伊勢海老の焼き物のまわりに花が咲いたように盛り付けられており、とてもおしゃれに仕上がっています。
どのお重にも伊勢海老料理が入っており、丹波黒豆、京野菜の煮しめ、ことほぎ田作りなど、おせちの定番メニューも味わえる贅を尽くした内容となっています。伊勢海老尽くしの豪華なおせちを探している方におすすめです。
「生おせち 福寿(ふくじゅ)」3~4人前
「福寿(ふくじゅ)」も、中納言の職人が作った酢れんこんが味わえるおせちです。ひときわ目を惹く伊勢海老の祝い盛とともに、花れんこんの甘酢漬が添えられた彩り良い三段重となっています。
伊勢海老を使ったかまぼこや厚焼き玉子など、子どもが好みそうなメニューも多く魅力的。いくらの醤油漬や鮑の磯煮、ブリの柚庵焼など、海の幸も豊富に詰まっています。家族で祝う新春にふさわしいおせちを楽しみたい方にぴったりです。
「生おせち 新禧(しんき)」2人前
酢れんこん入りで2人前のおせちなら、中納言の「新禧(しんき)」もおすすめです。花れんこん甘酢漬けを始め、2尾の豪華な伊勢海老、チリソースや神戸牛ローストビーフなど、洋風も中華も合わせた新しいスタイルの二段重となっています。
夫婦ふたりだけのお正月をお祝いしたい方、新年のギフト探しをしている方にもぴったりですよ。中納言のおせちは、9月頃にリリースの予定です。
※すべての生おせちは、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。
縁起の良い酢れんこんはおせちに必須
「将来の見通しがきく」「子孫繁栄」といったおめでたい意味のある酢れんこんは、おせち料理に必須の品です。色を付けたり、花の形に整えたりなど、おせちをおしゃれに盛り付けたいときにも素敵なアクセントになるでしょう。
おせちの調理が苦手な方や仕事の忙しい方は、中納言のおせちをご予約ください。美味しい酢れんこん入りの豪華なおせちが、お正月の食卓に花を添えてくれるはずです。