伊勢海老の一番美味しい食べ方はどれ?伊勢海老の選び方・調理法と絶品レシピ5選をご紹介します

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伊勢海老

「ちょっと奮発して贅沢したい」と、伊勢海老について検索する方も多いのではないでしょうか。
最近では、ふるさと納税・通販サイトなど数多く取り扱う店が増え、高級な伊勢海老も身近な食材になっています。
伊勢海老を手に入れたら、一番おいしい食べ方を知りたいですよね。

この記事では、美味しい伊勢海老の選び方・食べ方、専門店がおすすめするレシピ5選を解説しますので
参考になれば幸いです。
また、「活伊勢海老料理専門店 中納言」がお届けする魅力満載の料理も合わせてご紹介します。

美味しい伊勢海老を求めるなら旬・禁漁時期に注目

水槽に入った伊勢海老

伊勢海老はボイル・冷凍などさまざまな商品がありますが、新鮮な生の伊勢海老を楽しめる期間は限られます。
ここでは、伊勢海老の旬・産地・有名産地の禁漁期間などについて解説します。

伊勢海老の旬は秋から冬

伊勢海老をはじめとしたエビ類は、水温が下がる時期に旨味成分であるアミノ酸類の含有量が増えて美味しくなります。
伊勢海老は年間を通じて取れますが、資源保護の観点から禁漁期間が設けられています。

有名産地の禁漁期間・漁獲禁止のサイズ

伊勢海老の産卵期にあたる夏場が禁漁時期ですが、水揚げ地域により期間が異なります。
2023年発表の国内漁獲量ランキングを参考にした、有名産地別の禁漁時期・漁獲禁止のサイズは以下の通りです。

順位 産地 禁漁期間 漁獲禁止サイズ
1位 千葉県 6月1日~7月31日 全長13cm
2位 三重県 5月1日~9月15日 全長15cm以下
3位 和歌山県 5月1日~9月30日 頭胸甲長4.2cm以下

漁獲量ランキングは、徳島県・静岡県・宮崎県が後に続きます。
水揚げが厳しく制限されているのも、伊勢海老が高級食材と呼ばれる理由の一つです。

新鮮な伊勢海老の見分け方

産地に出向くことがあれば、鮮度抜群な伊勢海老の見分け方も知っておくと役立ちます。
伊勢海老は見た目だけで鮮度を判断するのが難しいため、以下のポイントに注目して選びましょう。

  • 尾を曲げたり、バタつかせたりする

    伊勢海老は、弱り始めると尾や手足を動かさなくなります。
    暴れたり、「ギーギー」と鳴き声のように聞こえる威嚇音を出したりするものを選びましょう。

  • 甲羅が固い

    伊勢海老は脱皮を繰り返す生き物です。脱皮は力尽きる個体もいるほど体力を消耗する行為で、身も痩せてしまいます。
    伊勢海老を選ぶときは、脱皮から時間が経過した甲羅が固いものを選びましょう。

  • 身が太く重みがある

    伊勢海老は、頭部と胴体のすき間がなく、重みが感じられるものを選びましょう。

    伊勢海老の平均的な大きさは、体長20〜30㎝程度で重さ200〜300gです。
    小さすぎると身が少なく、30㎝以上の個体は大味になりやすいため、大きさもチェックしておきましょう。

伊勢海老の禁漁時期に地域差はありますが、新鮮な生の伊勢海老は約7か月間しか食べられないため、手にしたら存分に味わいたいですね。

伊勢海老の一番美味しい調理法は?

鍋を持った人と伊勢海老

旨味成分を数多く含む伊勢海老は、生食・焼き・茹で・蒸し・揚げと、どの調理法でも極上の味を楽しめます。

  • 生食

    生食は水分を多く含むため、加熱するよりも甘味は少なめになりますが、弾力のある歯ごたえからトロミのある舌触りへ変わる食感の違いを楽しめます。

  • 焼き

    焼きは、水分が適度に蒸発することで旨味・甘味成分が凝縮し、味を強く感じます。
    また、焼き目が付き香ばしさも加わります。

  • 茹で

    身に含まれるタンパク質が固まることで、海老特有のプリプリ食感になります。

  • 蒸し

    茹でと同じように食感を楽しめます。
    茹でのように茹で汁に旨味が溶け出しにくいので、旨味・甘味をキープできます。

  • 揚げ

    茹で・蒸しの食感はそのままに身が油でコーティングされ、旨味と甘さが引き立ちます。

    旨味・甘味成分は伊勢海老の水分に含まれるため、焼き過ぎると成分が少なくなり、茹で過ぎると茹で汁に溶け出してしまうので、加熱時間には注意しましょう。

新鮮な伊勢海老なら、身の中心にまでしっかり火が通らない半生の状態に仕上げると、生食と加熱時の風味を同時に楽しめますよ。

伊勢海老の臭みを取る方法5選

伊勢海老をはじめとした魚介類・甲殻類は、新鮮なものでも特有の生臭さがあります。
調理前のひと手間で臭みを少なくできます。

1.酒
伊勢海老の臭み成分はアルカリ性です。
弱酸性のお酒を使うと、臭いが中和されてアルコール成分の揮発により少なくなります。

2.焼く
伊勢海老を加熱することで臭み成分が揮発し、さらに香ばしさが加わるため臭いをあまり感じなくなります。

3.茹でる
伊勢海老の臭み成分は水に溶け出す性質があり、茹でると臭みを減らせます。
こまめにアク取りするのも、臭みが少なくするポイントです。

4.片栗粉+塩
伊勢海老の臭み成分は体の水分にも含まれるため、塩を振ると臭いを含んだ水分が出ます。
片栗粉に水分を吸収させて洗い流すと、臭みが取れやすくなります。

5.酢・レモン
アルカリ性の臭い成分は、酢・レモンなど酸性の調味料で中和できます。
ただし、かけすぎたり長時間放置したりすると、身が固くなるので注意しましょう。

伊勢海老は、どの食べ方も甲乙つけがたい食材です。
どれを選ぶかは、食感の違いや料理のジャンルから選んでみてはいかがでしょうか。

料理に合わせた伊勢海老の捌き方

大きさの違う伊勢海老

固い殻に覆われた伊勢海老の姿を見ると、捌くのを躊躇する方もいるかもしれませんね。
伊勢海老は、キッチンバサミやスプーンを使えば簡単に捌けます。
軍手やタオルを用意すると、伊勢海老が持ちやすくなりますよ。

捌く前のポイント

活きの良い伊勢海老は跳ねて暴れるため、まずは下処理しましょう。
伊勢海老が入る大きさのボールや鍋に氷水を作り、約15分沈めて仮死状態にすると捌きやすくなります。

お刺身におすすめ!頭や殻と身を分ける方法

1.伊勢海老の頭と胴体を繋ぐ柔らかい部分に包丁を入れ、頭に沿ってグルっと切れ目を入れる
2.頭と胴体それぞれを手で持ち、捻りながら引っ張り外す
3.胴体の腹側から殻と身の間にキッチンバサミを少しずつ入れながら、背と腹の殻を切り分ける
4.腹側の殻を持ち、尾に向かってゆっくり剥がす
5.背側の殻と身の間にスプーンを入れ、滑らせるように殻を剥がす
6.包丁やキッチンバサミを使って尾を切り落とし、背ワタを取り除く

捌いた身を氷水に入れて軽く洗うと、プリプリした食感を楽しめます。

焼物にピッタリ!縦半分にする方法

1.伊勢海老の頭と胴体の間に包丁で縦に切れ目を入れる
2.切れ目から尾と頭の2方向へ一気に包丁をおろす

キッチンバサミを使う場合は、切れ目から先に殻だけを切り、後から包丁を使って身を半分にします。

伊勢海老は頭・殻からも出汁が取れるので、捨てずに他の料理に使ってみてくださいね。

冷凍伊勢海老を美味しく解凍するコツ

大きさの違う伊勢海老

伊勢海老は冷蔵庫解凍・自然解凍が可能ですが、温度管理が難しいため流水や氷水を使った解凍がおすすめです。

  • 基本の解凍方法「流水を使う」

    ビニールに入れた伊勢海老を大きめのボウルや鍋に沈め、水を15〜30分ほど流しながら解凍します

  • さらに美味しく解凍する方法「氷水を使う」

    ビニールに入れた伊勢海老を氷水を入れた大きめのボウルや鍋に約1時間沈め、時間をかけながらゆっくり戻します

伊勢海老を生食で食べる場合は、旨味をしっかり堪能できる氷水を使った解凍を試してみてください。

伊勢海老の美味しさを引き出す調味料は?

調味料

伊勢海老は甘味・旨味が特徴の食材ですが、料理によって調味料を変えると違った味わいを見せてくれます。
ここでは、万人受けする調味料からグルメな方におすすめの調味料までご紹介します。

生食に合う調味料・ハーブ

生食は甘さの余韻を楽しむために、切れの良い後味の調味料がおすすめです。

  • 醤油
  • ポン酢
  • 梅肉
  • 柚子胡椒
  • ビネガー
  • レモン
  • ハーブ(ワサビ・シソ・しょうが・バジル・ディル・イタリアンパセリなど)
  • オイル(オリーブオイル・ごま油・トリュフオイルなど)

加熱調理に合う調味料・ハーブ

お刺身に合う調味料もおすすめですが、生食と加熱した伊勢海老とでは食感が大きく異なるためミスマッチな風味になることも。
熱を加えることで、香ばしさやコクが加わる調味料がおすすめです。

  • 醤油
  • 味噌
  • 唐辛子
  • マヨネーズ
  • ケチャップ
  • チーズ
  • オイル(バター・オリーブオイル・ごま油・トリュフオイル)
  • ハーブ(にんにく・しょうが・山椒・コショウ・バジルなど)

伊勢海老はさまざまな調味料とマッチするので、お好みの味を探してみてはいかがでしょうか。

中納言では、伊勢海老を丸ごと使用した 「えび塩」をご用意しています。
伊勢海老の濃厚な風味が鼻孔をくすぐり、旨味を深めてくれる一品です。

伊勢海老の部位別おすすめレシピ5選

伊勢海老

定番メニューから野菜を使ったメニューまで、中納言おすすめの部位別レシピをご紹介します。

頭・殻を使ったレシピ①「伊勢海老の味噌汁」

伊勢海老の頭や足・殻を使って作る味噌汁は、濃厚な旨味が特徴です。

材料

  • 伊勢海老の頭
  • 味噌
  • お好みの具材

作り方

1.伊勢海老の頭を半分、または三分の一にカットする
2. 鍋に人数分の水と豆腐やわかめなどの具材を入れ、弱火にかけて味噌を溶かし入れる
3.伊勢海老の頭を入れ、出汁が出るまで煮立る
4.最後に味見をして、濃すぎる場合は水で味を整える

伊勢海老の味噌汁は沸騰させると味噌の風味がなくなり、伊勢海老の身が固くなるので注意しましょう。
中納言レストランでお出しする味噌汁は、白味噌と赤だし味噌を使った「合わせ味噌」を使用しています。

頭・殻を使ったレシピ②「ビスク」

玉ねぎ・生クリームの甘さで、伊勢海老の旨味・甘味が際立つ一品です。

材料

  • 伊勢海老の頭・足・殻
  • 玉ねぎ
  • ニンニク
  • 生クリーム
  • コンソメの素
  • オリーブオイル
  • コショウ
  • ローリエ

作り方

1.伊勢海老の殻をビニールに入れてタオルで包み、麺棒や金づちで細かく砕く
2.みじん切りにした玉ねぎ・ニンニクをオリーブオイルで炒める
3.細かく砕いた伊勢海老の殻を加えて、さらに炒める
4.水を加えて沸騰させ、アクを取る
5.弱火にしてコンソメの素・ローリエを入れ、1時間程度煮込む
6.目の細かいザルや、出汁こし用の布を使ってスープを濾す
7.スープに生クリームを加えて、塩コショウで味を整えれば完成

スープをたっぷり作っておくと、煮詰めてパスタ・グラタンにもアレンジできますよ。

身だけを使ったレシピ①「伊勢海老とズッキーニの冷製」

見た目も美しい「伊勢海老とズッキーニの冷製」は、ちょっとしたおもてなし料理にもピッタリです。

材料

  • ボイル伊勢海老
  • ズッキーニ
  • マヨネーズ
  • 中納言特製ぽん酢(市販のぽん酢でもok)
  • 塩、コショウ
  • オリーブオイル

作り方

1.ポン酢、マヨネーズを同量で混ぜ合わせ、ソースを作る
2.ズッキーニを1cmの輪切りにして、軽く塩コショウをする
3.熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、ズッキーニに焼き色を付ける
4.伊勢海老を1cmの輪切りにする
5.皿に伊勢海老とズッキーニを交互に並べ、上からぽん酢をかければ完成

伊勢海老を軽く焼くと、香りが際立つ温製のメニューにもアレンジできます。

身だけを使ったレシピ②「中納言サラダ」

「中納言風サラダ」は「中納言レストラン」の人気メニューを、ご自宅で簡単に再現できるようアレンジしました。

材料

  • 伊勢海老
  • レタス
  • トマト
  • きゅうり
  • 玉ねぎ
  • 中納言特製ドレッシング、又はお好みのドレッシング
  • 中納言特製タルタルソース、又は市販のタルタルソース

作り方

1.野菜は、好みの盛り付けで用意する
2.玉ねぎはスライスして水にさらし、水気を切る
3.伊勢海老は、好みの形に切る(中納言では輪切りで使用)
4.ドレッシングを野菜にかける
5.伊勢海老を盛り付ける
6.タルタルソースをかけて完成

お皿に殻も一緒に盛り付けると、豪華な見た目になりますよ。
ハーブを使って、さらに軽い仕上がりでもお召し上がりいただけます。

半身の伊勢海老を使ったレシピ「伊勢海老のタルタルソース焼」

マヨネーズを使った子どもから大人の方まで楽しめる1品です。

材料

  • 伊勢海老
  • 中納言自家製タルタルソース(市販のタルタルソースでもOK)

作り方

1.伊勢海老は、梨割りで縦半分にする
2.ラップをかけて、ほんのり温かくなるくらいに電子レンジで加温する(500Wは1分~1分半、600Wは50~70秒程度)
3.伊勢海老の上に、タルタルソースをまんべんなくかける
4.200℃~230℃のオーブンに入れ、焼きあげる

仕上げにレモンをかけると、さらに風味が増します。
電子レンジで身を温める時は、熱し過ぎると縮むので注意しましょう。

ご紹介したレシピのほかにも、ビスク・パスタなどフレンチやイタリアンの献立でも楽しめます。

伊勢海老は、ボイル済みのものを使うと調理時間を短くできますよ。

中納言のオンライン通販サイトの「伊勢海老料理レシピ集」には、伊勢海老を満喫できるレシピ情報を公開中ですので、ぜひチェックしてみてください。

美味しく食べるために知っておきたい伊勢海老の変化

茹でた伊勢海老

伊勢海老をはじめとした甲殻類は、適切に保存しない場合に2つの変化を起こします。

伊勢海老の身がボロボロになり、生臭さが強くなる

伊勢海老は寒さに弱く、生きた状態で冷蔵庫に入れて死んでしまうと体内に含まれる酵素の働きで「自己消化」を起こします。
自己消化を起こすと美味しさが半減してしまうため、そのまま冷蔵庫に入れるのは禁物です。

身が黒くなる

体内に含まれるタンパク質が変化し、黒く変色する「黒変現象」を起こします。
変化を起こした伊勢海老は、食べても問題ありませんが見た目が悪くなります。

2つの変化は、すぐに調理するか適切に保存することで防げます。
せっかく手に入れた高級食材を捨てることにならないよう注意しましょう。

伊勢海老の美味しさをキープする保存方法

ザルに乗せた伊勢海老

伊勢海老の自己消化や黒変を防ぐためにもすぐに食べるのが一番ですが、たくさん入手した場合は一度に食べきるのは難しいですね。
伊勢海老は正しく保存すれば、後からでも美味しく食べられます。

  • ラップを何重にも巻く
  • 濡れた新聞紙に包み、ラップを巻く

しっかり空気を遮断して包むことが美味しさを保つポイントです。
生きた伊勢海老は暴れるので、氷水に浸けて仮死状態にしてからラップを巻きます。
ラップを巻いた後は、フリーザーバッグに入れると安心です。

伊勢海老は冷蔵なら数日、冷凍なら20日〜1か月程度の保存が可能ですが、必ず加熱してから食べるようにしてください。
生きた伊勢海老は緩衝材入りの箱に入れ、涼しい場所に置くと1日程度の保存が可能ですが、時間とともに鮮度と味が落ち緩衝材の臭いがつきやすくなります。
伊勢海老の扱いに慣れない方は、冷蔵庫保存をおすすめします。

伊勢海老の保存方法は他のエビやカニにも使えますので、ぜひ活用してみてくださいね。

垂涎の伊勢海老料理なら「中納言」

中納言店舗の入口

70年余り伊勢海老料理一筋に歩んできた中納言は、国内伊勢海老消費量トップの実績をもとに、伊勢海老の美味しさを存分に引き出した料理を数々ご用意しております。

全国の皆様にお届けする「オンライン通販サイト」、関西の阪神エリアの皆様にお届けする「お弁当」、伝統の味を守り続ける「中納言レストラン」の3つのスタイルで伊勢海老料理をお楽しみいただけます。

オンライン通販

「オンライン通販」は、ご自宅用からギフトまでオリジナル商品を幅広く取り揃えております。
受注生産で作りたての味を閉じ込めた「中納言厨房」、新鮮な国産伊勢海老のみを使用した「お造り」など、専門店ならではの味を皆様へお届けします。

お弁当

「中納言のお弁当」 は、ご利用シーンに合わせて多彩なお弁当をご用意しております。
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食を通じて多くの方に笑顔をお届けする中納言の伊勢海老料理を、ぜひご賞味ください。

美味しい伊勢海老料理を堪能しましょう

伊勢海老は、頭から尾まで味わい尽くせる優秀な食材です。
天然物しかない伊勢海老はふだん口する機会が少ない高級食材ですが、手に入ったらさまざまな味わい方を試してみてください。
伊勢海老が持つ深い味わいを存分に感じていただけるはずです。

中納言は、専門店の職人が織りなす極上の伊勢海老料理をご用意して皆様をお待ちしております。