お重のふたを開けると、色鮮やかな黄金色がパッと目を惹く栗きんとん。子どもや大人にも人気の甘くて美味しいおせち料理です。この記事では、栗きんとんの縁起の意味・いわれを詳しくご紹介。
お料理が苦手な方でも簡単な栗きんとんの作り方、余った場合のアレンジレシピも特集しています。栗きんとんの意味が気になる方、作りやすいレシピが知りたい方はぜひチェックしてみてください。
黄色いあんと栗を絡めた「栗きんとん」
おせちに入っている栗きんとん(栗金団)とは、さつまいもなどで作ったあんを栗の甘露煮に絡めた料理を意味します。原型をとどめている栗に餡がからまっているのが見た目の特徴です。天然の着色料であるクチナシで色付けすることによって、黄金色になります。
おせちの栗きんとんは、かまぼこ・伊達巻・昆布巻きなど甘みある料理を指す「口取り」と同じカテゴリです。栗きんとんを重箱に入れる際は、どの段数の重箱でも一の重に盛り付けます。
栗きんとんは、器に入れてから一の重に盛り付けることもあれば、茶金絞りのように形を整えて詰めることもあります。
「金運・勝負運が上昇するように」との願いが込められた栗きんとん
おせちの栗きんとんには、「金運・勝負運が上昇するように」との意味が込められています。なぜそのようないわれとなったのでしょうか?栗きんとんの金運、勝負運の由来はそれぞれ違っているため、個別に解説していきましょう。
栗きんとんの金運が上昇する意味・いわれ
かつて栗は天日干しで乾燥させ、保存食として重宝されていました。現在の栗には保存食のイメージがないため、驚いてしまいますね。栗を食べるときは固い殻を割る必要があり、臼(うす)で「搗(か)つ」ことから、かち栗といわれていたのです。
やがて「かち栗=勝ち栗」と呼ばれ、「勝つ」の語呂合わせで縁起も良いことから、武士が出陣前に勝利を願って食べるようになりました。いつしか栗きんとんは勝負強さの向上を意味し、お正月のおせちでもおめでたい料理として親しまれるようになったのです。
初心者でも簡単!おいしい栗きんとんの作り方
ここからは、金運や勝負運上昇を意味する栗きんとんの作り方とアレンジレシピをご紹介していきます。おせち料理の栗きんとんは、5日程度なら日持ちしますし、冷凍保存も可能です。
その他のおせち作りがスムーズに進むので、年末の早い段階で作っておくと良いでしょう。栗きんとんの甘さは、お好みで調節してくださいね。
・材料(4人前)
栗の甘露煮 4個
さつまいも 250g
くちなしの実 1個
(ティーパックタイプがあれば便利)
A みりん 大さじ2
A 砂糖 70g
A 栗の甘露煮のシロップ 大さじ1
A 塩ひとつまみ
水 大さじ3
・作り方
①さつまいもを2~3cmの輪切りにして水にさらす
(皮を厚めにむくのが筋を残さないコツです)
②鍋に新しい水を入れ、さつまいもを煮る
くちなしの実を使う場合は、実を割ってから鍋に一緒に入れる
③火にかけて串が通るくらいに茹で上がったら、
くちなしの実と湯を捨て、さつまいものみを取り出す
④さつまいもをつぶす、もしくは裏ごしする
⑤なめらかにしたさつまいもを鍋に入れて、Aの調味料と混ぜ合わせる
⑥水大さじ3を混ぜ合わせて、弱火で練る
⑦水分をきった栗の甘露煮を1~2分ほど弱火で混ぜ合わせる
アレンジレシピ①栗きんとんバター
おせちの栗きんとんが余った場合の簡単なアレンジレシピをご紹介いたします。一つ目は、栗きんとんバターです。余った栗きんとんを鍋で加熱し、6:1くらいの割合でバターを混ぜ合わせます。
そのまま食べても良いですし、トーストやサンドイッチの具材に活用するのもおすすめ。バニラアイスに添えると、おやつや食後のデザートにもぴったりです。栗きんとんが少しだけ余ったというときにも重宝するレシピです。
・材料
栗きんとん 60g
バター 10g
アレンジレシピ②栗きんとん春巻き
毎年、おせちの栗きんとんを多く作る方もいますよね。たくさん余ってしまったのなら、春巻きにリメイクするのもおすすめです。作り方は、春巻きの皮で栗きんとんを包んで、きつね色になるまで油で揚げるだけ。
春巻きの皮で包む前に、栗の甘露煮は荒くつぶしておくと、油で揚げたときに熱が均等に加えられやすいでしょう。春巻きの皮の巻き終わりは、薄力粉を溶かしたお水をつけて、しっかりと封をします。お餅やチーズとセットで春巻きの具材にするのも人気です。
・材料
栗きんとん 適量(春巻き1個につき約大さじ2)
春巻きの皮 適量(余った栗きんとんの量に応じて調節する)
揚げ油 適量
水に溶かした薄力粉
アレンジレシピ③栗きんとんのホットケーキ
おせち料理の栗きんとんは、おやつや朝食としても便利なホットケーキにもアレンジ可能です。しかも、ホットケーキミックスと栗きんとんを混ぜ合わせて炊飯器で普通に炊くだけのお手軽すぎるレシピです。
料理が苦手な方でも、材料を混ぜて炊飯器でスイッチオンするだけと手間がかからないのでぜひ試してみてください。炊飯器のお釜の内側に少量の油を塗っておくと、完成した後にホットケーキを取り出しやすくなります。
・材料
栗きんとん 100g
ホットケーキミックス 1袋(150g)
卵 1個
牛乳 100ml
溶かしバター 20g
黄金色に輝く栗きんとんが入った中納言のおせち
簡単といっても、やはり調理するには手間や時間を要する栗きんとん。プロの作った栗きんとんでお正月を祝うなら、「活・伊勢海老料理専門店中納言」のおせち料理がおすすめです。黄金色に輝く栗きんとんが入った自慢のおせちをご紹介いたします。
伊勢海老おせち(冷凍)「はつはる」2人前
中納言の「はつはる」は、丁寧に裏ごしされた栗きんとんが味わえる冷凍おせちです。熟練の職人がしっかりと練り合わせることで、素材を活かした深みのある味わいに仕上がっています。急速冷凍させ、解凍しても美味しさを損なわない素材のみを厳選しました。
トマトソースとマヨネーズソースの紅白仕立てがおめでたい伊勢海老の姿焼きは、食べ応え十分です。時間をかけて炊き込んだ黒豆、じっくりと味を含ませた数の子など、お正月に欠かせない定番メニューも詰まった豪華な一段重。ギフトとしての利用もおすすめです。
※おせち(冷凍)は、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。
生おせち「鳳凰(ほうおう)」(3~4人前)
中納言の生おせち「鳳凰(ほうおう)」の栗きんとんは、丹波・篠山地方で栽培された丹波栗が使われています。風味の強さが特徴的な丹波栗の栗きんとんを、ぜひご家庭でご堪能ください。
北海道産のいくら醤油漬け、伊勢海老の祝い盛り、京野菜の煮しめ、天草産の車海老の芝煮など、全28種類の産地を厳選したメニューが所狭しと詰まっています。新年の食卓にふさわしい華やかなおせちを探している方にぴったりの三段重です。
中納言のおせちは9月頃にリリースする予定です。
※すべての生おせちは、食材の仕入れにより内容が変更になる場合があります。
栗きんとん入りのおせちを食べて金運アップを願おう
金運や勝負運を意味するおせち料理の栗きんとん。お正月に栗きんとんが詰められたおせちを用意して、運勢の向上を願ってみませんか?想定外の収入に恵まれたり、スポーツや仕事などで満足する結果を得られるかもしれません。
手作りに興味のある方は、簡単レシピを参考にぜひ自宅で調理してみてください。プロが仕上げた栗きんとんに心惹かれるなら、美味しい中納言のおせちをお取り寄せするのがおすすめですよ。